ウォーキングお宅になってしまった私は常備2個の万歩計を身に付けています。
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2個の万歩計 |
内1個は毎朝ウォーキングに出掛ける度にリセットをし直し0カウントに戻します、つまり1日の歩数確認用です。
もう1個は0カウントに戻さず、通しにしています、まあ車の距離計みたいなものです。
その様な訳で、時より人から今朝はどの位歩いたのですかと尋ねられると、「ハイ17,500歩です」と思わず答えてしまいます。
おそらく尋ねた人は「約15km位です」又は「約3時間です」との答えを期待していると思うのですが、あまりにも歩数が私の「ウォーキング単位」になってしまっていますし、それが習慣になっています。
そこで「万歩計」に触れてみましょう、すでに「ウォーキングのアイテム」の章で触れていますが、ここでは少し突っ込んでみましょう。
あまりに安価な「万歩計」は避けましょう、感度調整機能がついていません、失礼な言い方になってしまいますが、年配者がユックリと行う散歩用として敏感にセットされている為、大股でスタスタと歩くウォーキングに使用しますと実際より多めにカウントされてしまいます。
ちなみに私は最近「オムロンのTEKUMARU」を使用しています、カロリー計算機能等がない、単純な歩数表示のみのものの方が数字が大きく大変見やすいと思います。
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左下隅が感度切替 |
この万歩計には感度切換えが付いています、「歩き方」はそれこそ千差万別です、各自に合った感度を捜し出しましょう、各自に合った感度の設定方法はいたって簡単です。
ひたすら自分で歩数を数えて歩き、万歩計の表示カウントと比べ、ピッタリと合う感度を捜すのです、この場合、少なくとも100歩、できれば1,000歩単位が理想です。
万歩計のリセットボタンを押してカウントを0にします、サア通常のウォーキングペースで歩き始めます、100歩まで数えたら指を一本折り曲げ、1,000歩に達したらストップしカウントを確認します。
多めにカウントされていましたら、感度切替ボタンを−側にセットします、少なめでしたらその逆にセットします。
セットをし直したら再度この「1,000歩確認」を行い精度を絞り込んでゆきます、私は時よりこの万歩計の「1,000歩確認」を行い万歩計のチェックをしています。
しかしこの「1,000歩確認」が意外と難しいのです、数えているうちに数字が混乱してしまうのです、その時は最初からやり直しです。
私は声に出してカウントをしています、どうしても頭の中でカウンをトしていますと混乱してしまうのです。
この「1,000歩確認」をして歩いていると、すれ違う人から時より怪訝な顔をされることがあります、当然ですよネ、真剣な顔をして何かブツブツ呪文でも唱えながら歩いているアブナイ人に見えるのでしょう、お互い気をつけましょう。
それにしても伊能忠敬さんは偉い人です、伊能忠敬は「三歩一間(約1.8m)」の割合で日本全国を歩測して歩いたそうです、無論頭の中で数えたわけです。
忠敬さんの凄いところは歩測中共の者が話し掛けても、それに答えながらもカウントはしていたそうです。
私は10万歩毎にメモをとり、年間の総歩数を出しています、無論これまでの総歩数も記録しています、これの応用方法は後程とします。
サア次はいよいよ本論「街道ウォーキングの記録」です、私は街道を歩くと末尾の様な記録をとっています。
宿起点の出発時間、次宿起点の到着時間、宿間の歩数、そして所要時間をストップウォッチで計測しメモをとっておきます(純粋に歩いている時間のみの計測で、信号待ちや小用タイム等の時間はカウントをストップさせています)。
話が脱線します、ちなみにストップウォッチと言っても、陸上競技のコーチが首から吊り下げているゴツイ時計ではありません、腕時計に内蔵されているストップウォッチ機能のことです、デジタル時計が便利です。
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カシオの多機能ウォッチ |
もしデジタル腕時計の購入予定があるのでしたら、カシオの「プロトレック トリプルセンサー ツールコンセプト(定価3万円、但し量販店ではかなり安価になっています)」が今私の一番のお奨めです(私自身は同種のSEA-PATHFINDERを使用しています)。
この時計には盛りだくさんな機能が内蔵されています、一押しのウォーキング アイテムといえるでしょう、そして表示文字が大きく最近遠視が進みましたので重宝します。
● サア機能の話です、ストップウォッチ機能は当然ついています。
● 次は方位計測機能つまりコンパスが内蔵され一発で方位測定が出来るのです。
なにもオリエンテーションや山岳登山を目指すわけではありませんが、これは優れものであり便利です。
私の作製した「街道マップ」はもちろん各種のガイドブックには進行方向や山等の位置を東西南北で表示してあります、「街道は突当りを西に進む」「青木橋から北の段上に見える山門は本覚寺」「北西の山は甲斐駒ケ岳」等です。
地方の街道に出かけ中年以上の人に道を尋ねると判で押したように「東西南北」で方向を示してくれます。
「この先の突き当りを西に行きなさい」等です。
● 次は気圧計(バロメーター)機能が内蔵されていることです。
現在の気圧がhPa(ヘクトパスカル、以前はミリバール)表示され、過去26時間の変化がグラフ表示されています、凄いですね。
普段から気圧の変化と天気の動向を確認しておけば、かなり正確な天気予報が可能になります、傾向だけでも十分です。
● 次は温度計機能が内蔵されていることです、これもあれば重宝します、アスファルトの路面から陽炎が立つ程の真夏陽ウォーク、一面雪景色の甲州路ウォーク等気温が確認できれば記録としても大変便利です。
● 次は高度計が内蔵されていることです、最初に言いましたように、我々は山岳登山をするわけではありませんがあれば便利です。
箱根峠の標高や中山道の内標高が一番高い宿は「奈良井」です、そこから続く鳥居峠、峠上には御嶽山が遥拝できる鳥居があります、これらを目指し急坂を登る時、高度計で標高が確認できたら、又違う楽しみもあると思います。
● その他バックライト機能やアラーム機能が内蔵され宿泊ウォーク対応になっています。
決して私はカシオ社の回し者ではありません、しかしこれは「優れモノ」であり一押しです。
総
距
離
44
・
4
km |
大田原 |
AM 5:38出発 |
↓7.0km |
8,796歩 1:13'18" |
佐久山 |
AM 6:52着 |
↓11.7km |
14,830歩 2:1'38" |
喜連川 |
AM 9:56着 |
↓7.8km |
9,577歩 1:19'06" |
氏 家 |
AM 11:31着 |
↓6.9km |
8,359歩 1:7'11" |
白 沢 |
PM1:33着 |
↓11.0km |
13,428歩 1:46'49" |
宇都宮 |
PM3:50到着 |
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元に戻ります、私は街道ウォークに出かける場合、事前に左のようなメモ用紙を作成しておきます、街道地図と同じサイズのメモで、行程の宿場名を順に並べ、宿間の距離と総距離を記入しておきます。
各宿場の起点に到着したらメモ用紙に到着時間、所要時間、所要歩数を書き入れます。
※ ちなみに左記の記録は平成12年(2000)3月19日(日)のものです、前日白河から大田原まで42.5kmを歩き、大田原の旅籠「甲州屋」に投宿、翌日の宇都宮までの奥州道中旅の記録です。
サアこのメモを持ち帰り街道ウォーク記録表に書き入れます、面白いのはこれからです。
宿場間(起点間)の実測距離は街道マップに記載されています、この距離をウォーキング所要時間で割ればウォーキングの時速(km/h)が出ます。
宿間距離 ÷ 所要時間 = ウォーキングの時速(km/h)
この作業を各宿場間で出し記入して行きます。
【奥州道中ウォーキング記録】
全工程の記入がおわりましたら、当日の宿間距離を所要歩数で割れば歩幅が算出できます、全工程の総距離を総所要時間で割れば平均速
度が出ます、同様に総距離を総歩数で割れば平均歩幅が出ます。
宿間距離 ÷ 宿間所要歩数 = 歩幅
総距離 ÷ 総所要時間 = 平均速度(@km/h)
総距離 ÷ 総歩数 = 平均歩幅(@cm)
以上の数値を割り出し、簡単なコメントを添えておけば完成です。
【奥州道中ウォーキング記録】
総距離44.4km 総所要時間7:28’02” 総歩数54,990歩 平均速度@5.95km/h
歩幅D79.6cm C78.9cm B81.4cm A82.5cm @80.74cm 平均歩幅@80.74cm
11−98 平成12年3月19日(日)何も食さず大田原宿、旅籠「甲州屋」を出立す、◎朝方は冷えこむ、佐久山迄店無し、
自販機の温かい缶コーンポタージュ飲む、宿外れの雑貨屋でカップ麺食す、お婆ちゃんよりパン頂く、喜連川JAで用足し、
勝山でラーメン&カレー、宇都宮餃子会館で地ビール一人祝杯。 |
以上のような記録を街道毎にとっています、ちなみに11−98は通し番号です、11はその年の街道ウォークの回数(1日単位)であり、98は過去の通算回数です。
最近、高齢化が進み「生涯スポーツ」という言葉が脚光を浴びています。
どのようなスポーツであっても、いつかは必ず引退の時期を迎えるわけです、だいたい20才台をピークに、30才台で引退の時期を迎えるわけです。
当然記録が伸びなくなったり、体力や気力の衰えを感じ引退を決意するのだと思います。
ところがどうでしょう、ウォーキングこそが「生涯スポーツ」の代名詞といえるのではないでしょうか。
それは若い頃からモクモクとウォーキングを行っている人は少ないと思います、たいがいの人は中高年になり、健康に不安を感じ、一念発起して歩き始めるのではないでしょうか。
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中山道 正沢川 木曽福島領の境 |
ところが一念発起をして歩き始めてみると、息が切れ、足や腰が痛くなり一時間も歩くのがやっとの始末です。
つまり最悪の状態から始まるわけです。
しかし一ヶ月、半年、一年、二年と続け、その間記録をとっていれば、それこそ記録がグングン伸びてゆきます。
ウォーキング スピード(km/h)は上がり、歩幅は広がり、距離は伸び、我々に引退など無いのです。
その様な訳で記録をとるのです、「記録」はある意味「記憶」ともいえます、何年たっても記録をみればその日の街道ウォークの記憶が甦ります。
サア記録を整理してみましょう、以上のように街道ウォーク毎に記録したデータを年間単位で集計します、総距離、総所要時間、総歩数を出し、年間の平均速度、平均歩幅を出してみます。
私事ですが、この数値に面白い一面が表れ驚きました、それは「十進法」と「十二進法」が現れたのです。
つまり私の場合、平均時速は6.0km/hです、つまり1kmは10分、当然1時間は6kmになります。
平均歩幅は83.3cmと出ました、ですから100mは120歩、1kmは1,200歩となります、不思議な因果関係ですネ。
サアいよいよ最後に楽しい計算をしてみましょう、一体一年間でどのくらいの距離を歩いたのか計算してみましょう、日常ウォークの総歩数と街道ウォークの総歩数を合計して年間総歩数を出します。
当然一個の万歩計を通しで使用しているのであれば、10万歩毎の合計が年間の総歩数になります。
この年間総歩数を各自の1kmに要した歩数で割れば年間の「ウォーキング距離(km)」が出ます、私の場合月当り50万歩、年間600万歩になります、この600万歩を1km当り私は1,200歩ですから1,200歩で割ります、すると年間ウォーキング距離は5,000kmになります。
なにも「街道ウォークの記録」をとらなくても、簡単に1km当りの歩数を割り出せます。
正確な近所の地図からなるべくフラットで直線かつ信号等のない1kmスポットを捜すのです、そこを何度か歩き自分の平均歩数を計ります、ついでに1kmに要する所要時間を測定すればウォーキング スピードも出せます、是非試してみて下さい。
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時刻表 |
年間のウォーキング距離がでると色々な「お宅」遊びができます。
● 例えばJRの時刻表を利用して仮想国内旅行はいかがですか、日々や月間ないし年間距離を時刻表の距離にあてはめてみます。
ウォーキング仲間との語らいの中で、「今年はどこまで行きました」「エー青森まで」面白そうですね、又は乗車賃にあてはめてみてもいいですね
「今年は12万と8,500円稼ぎましたョ」これもいいですね。
● いっそのこと世界一周旅行はどうですか、それも赤道上(40,075.161km)を歩きましょうか、地球一周は何年かかるんでしょう。
どうせなら日本から互いに東西に分かれて進みましょうか、キリマンジェロあたりでお会いいたしましょう、粋なモンですネ。
[ 追 記 ] H20/02/11
平成9年(1997)元旦より万歩計の歩数を記録しています、これを集計したところ大変うれしい結果が得られました。
地球の赤道上の距離 40,075.161km を 1km = 1,200歩 で割ると、地球一周は48,090,193歩になります。
集計の結果、平成16年(2004)9月6日地球一周を達成してました!
平成19年(2007)の総歩数 6,522,666歩 総距離 5,435km
通算総歩数 63,834,953歩 通算総距離 53,195km
平成20年(2008)の総歩数 7,213,017歩 総距離 6,010km
通算総歩数 71,047,970歩 通算総距離 59,205km
平成21年(2009)の総歩数 7,508,336歩 総距離 6,257km
通算総歩数 78,556,306歩 通算総距離 65,464km
平成22年(2010)の総歩数 7,730,906歩 総距離 6,442km
通算総歩数 86,287,212歩 通算総距離 71,906km
平成23年(2011)の総歩数 8,251,027歩 総距離 6,876km
通算総歩数 94,538,239歩 通算総距離 78,782km
平成24年(2012)の総歩数 8,049,126歩 総距離 6,708km
通算歩数 102,587,365歩 通算総距離 85,489km
地球二周目達成
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