我々は別にダイエッターでもなければボディビルダーでもありません、ただのウォーカーです。
病的な程食事を制限したり、栄養補助食品(サプリメント)と称する薬物に依存しません。
食事を考える場合、人間を動物に置き換えると簡単に理解できると思います、。
基本は餌(えさ)と運動だけです、あえて言えば「血統」失礼、睡眠の3要素だけです。
この3要素のうち一つでも欠ければ体のバランスが崩れてしまいます。
歩き始める前の私自身に置き換えてみれば一目瞭然です。
「ウォーキング事始」の通り、毎日の暴飲暴食でした、それも中華料理のように油っこく、味付けの濃い食事を好み、酒の肴はフライや鍋です、運動など一切しません、タバコを買いに行くのも車でした。
揚げ句のはては不眠症です、当然昼間はボーッとし、灯も燈し頃になるとハッキリしてくる始末です、それでも「バブル」と言う怪物の懐でヌクヌクと生存していたのです。
大きなシッペ返しがきました、不健康なデブになってしまったのです。
中高年になると人は何故「太る」のでしょうか、なにも私のように暴飲暴食しなくても太るのです、極普通の食事をしていても太ります。
その答えは至極簡単です、それは若い頃に較べて「基礎代謝」機能が低下するからです。
若い人はそれこそ寝ていても積極的にカロリーを燃焼しているのです、そう言えばそんな事もありましたよね、若い頃は眠りから目が覚めると腹が減っていました。
ところが中高年ともなりますとこの「基礎代謝」機能が低下してきます。
結果同じ食事をしたとしても過剰摂取気味になり、燃焼しきれない余分なカロリーは体に備蓄されてしまうのです、これが内蔵脂肪となり腹が段々せり出してくるのです、単純なメカニズムです。
余談です、よく若い頃から変わらない食事をしているのに体型が変わらないと自慢気(嫌味たらしく)に吠える方がたまにいらっしゃいます、そりゃ胃が悪いんだよ。
ですからこの余分なカロリーを最初から摂取しないか、又はこの余分なカロリーを運動で燃焼させてしまえば帳尻があいます、簡単な事です、前者の方法が「ダイエット」の基本的な考えかたなのです。
「ダイエット」は基本的に食事の摂取を制限します、私はこの「ダイエット」は関心しません、何故なら動物的サイクルの理に叶っていないからです。
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運動と食事 東海道横砂の龍宮亭 冬瓜入りの夏野菜
ラーメン&肉丼小鉢 バランスが良いですネ |
各種の栄養は食物からしか得られません。
食事を制限して体重を落としても決して美しくはなれません、皮膚にツヤがなく、妙にシワが目立ち、揚げ句のはてには免疫力が落ち、一年中風邪が抜けないのが関の山です。
※ ちなみに「関の山」は「関の山車」が語源だそうです、東海道関宿内の道が狭く、祭りの山車が通るのにギリギリだったところからだそうです。
そして食事を制限しますと体は絶えず飢餓状態つまり「天明の大飢饉」状態ですから、なにか一時タガが外れると倍にリバンドしてしまいます。
テレビを観ていますとワイドショーなどで女優さん等が私は「・・・・ダイエット」でここ迄痩せましたと出演しています、そして「・・・・ダイエット本」「・・・・カロリーブック」として成功の秘訣を盛り込んだ本を出版しています。
ところがどうでしょうブームが去り、ある日突然テレビ出演している姿は倍に太っています、残酷なものですね、しかし所詮、食事制限による「ダイエット」はこんなものなのです、百害あって一利無しです。
やはり運動に限ります、それも「ウォーキング」が一押しです、身体的に全く無理がなく、有酸素運動により内蔵脂肪の燃焼効率が高いからです。
そして運動による減量は体が締まり、姿勢はシャンとし、ストレスから解放され生き
々 した表情になります、それこそ良いことづくめです。
サア、次はより減量効果を上げるもう一工夫を考えてみましょう、運動と食事のバランスの大切さは十分に理解していただけたと思います。
この食事に一工夫してみましょう、決してダイエット的制限などいたしません、増して朝抜きなどいたしません、ちなみに相撲部屋は朝抜きです、一日2食であれだけの体格を造り上げるのです。
一日3食シッカリ摂りましょう、そして食事の一工夫とは油物を抜けとか炭水化物を控えろと言うものではありません、食事内容では無く、大事なのは食事姿勢なのです。
つまり必要以上に食べ過ぎない工夫なのです、この食べ過ぎを防ぐ唯一の方法は決して「我慢」ではありません、ユックリと食事をとることです、そして数多く噛む(咀嚼そしゃく)ことです、これだけのことです。
これにより消化は良くなり、ユックリ食事を摂ることにより食べ過ぎる前に満腹中枢から食事ストップの信号が得られます、これがコツです、適量で十分満腹感が得られます。
デブは総じて早食いです、そしてほとんど噛みません、カレーライスなどは飲み物と豪語しています、実は私もそうでした、「早飯、早糞芸のうち」てなもんでした、是正しましょう。
ダイエットによる食事量そのものを減らすと満腹中枢からストップの信号が出る前に食事が終了してしまいます、つまり満腹感が得られません、食欲は本能の根幹ですからこの「満腹感」が得られなければストレスが生じるだけです。
かようにユックリ且数多く噛むことは適切な食事量をコントロールします、是非是非お試しあれ。
体脂肪計の付いた体重計を購入しましょう、楽しみが倍増します。
ついでに「高血圧対策」にも触れておきましょう、当然「減塩作戦」になります。
この作戦もなかなか難儀な代物です、味付けの濃さは本人の嗜好ですし、本能に近いものです。
病院の減塩食を食れば解かるように味気ないものこの上ありません。
少しづつ努力するしかありません、刺身にタップリ醤油をからめないとかトンカツを食べる場合ソースをまんべんなく架けない等々です。
しかし真の「減塩運動」は内助の功に頼るしかありません、ジックリ取り組みましょう、功を焦ると碌なことはありません。
世の中には変な豪傑が居るもので、病院食レベルまで減塩してしまう人もいます、あまり感心しません、病院食は決して運動を前提に考えられているものでは有りません、我々はアスリートです、バランスのとれた食事を心掛けましょう。
「減塩作戦」は何も口から入るナトリウムを過剰敵視し、関所の取締りを厳重にするのも結構ですが、入り込んでしまったナトリウムを効率良く体外に排出させるのも作戦のうちです。
二通りの方法が考えられます、マズひとつは積極的な水分補給です、無論缶コーヒーやジュースではなく、水やお茶を意味します、一日ガブガブ飲みオシッコにして排泄させる方法です、と同時に日常ウォークにより汗にして排出させます。
もうひとつはナトリウムの排出を促進させるカリウムの摂取です、諸悪の根源とも言われる塩であっても、「天然塩」にはこのカリウムが豊富に含まれています、色々と研究してみて下さい。
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