欲張りウォーク(日常編)

 ウォーキングの健康効果について今更強調する気はありません。

 有り余る程あるからです、無論、体脂肪が落ち、心肺機能が強化され、その結果食欲が増し、十分な睡眠が得られます。

 そのような健康そのものを自覚するばかりではなく、それこそ顕著に「」自体に効果が現れます。

 運動効果により精神が高揚し、「」に精気が表れます。

 当然、顔以外にも効果は現れます。

 それは下半身です、それも脹脛(ふくらはぎ)に筋肉がついてきます。

 太ももはむしろ細くなります(女性には朗報ですね)。

 脹脛(ふくらはぎ)の筋肉は縦方向に二つに割れ、筋肉の形は四角(箱フグが膨らんだような形)になります。

 このような筋肉が付いてきましたらしめたものです、街道の連泊ウォークも十分可能になります。

 何度も言いますが「日常ウォーク」の積み重ねが大事なのです。


  バランス

 サアそこで下半身にウォーキングの十分な成果として筋肉が付いてきますと、問題になるのが上半身とのバランスです。

 中年以上になると自然と恰幅(かっぷく)が良くなり、下腹部が突き出し、肩は丸々となってきます。

 そこで一年発起して日常ウォーキングに精を出した結果、突き出していた腹はそれなりに引き締まり、下半身は逞しくなってきます。

 しかしながら風呂上りに何気なく鏡に全身を晒して見ますと、下半身に引き代え上半身の見劣りが歪めません、肩と胸そして腕の筋肉が貧弱になっています。

巨大な鈴鹿峠の万人講常夜燈

 以前初夏の頃、仲間5人で東海道桑名宿から京三条大橋まで、2泊3日の東海道ウォークを楽しみました。

 初日は関宿の関ロッジに投宿し、翌日鈴鹿峠越えをしました、陽射しが強く大汗をかきました。


 峠の頂上にある巨大な万人講の常夜燈の元にある休憩所で全員シャツを脱ぎ上半身の汗を拭いました。

※ 万人講の常夜灯 高さ5.4m伊勢への道中安全祈願の常夜燈

 この時、自分を含め仲間の上半身の裸を見ますとシッカリした下半身に引き代え、いかにも衰え気味の上半身を見た時「
これはイカン」と思った次第です。


  軽い筋力トレーニング

 そこで日常ウォークの中に上半身運動を組み込めば一石二鳥ではないでしょうか。

2kgのダンベル

 そうです最近流行の「ダンベル ウォーク」です、1〜3kgのダンベルを左右の手に持ちウォーキングするのです。

 私も
2kgのダンベルを2個購入して2ヶ月位続けました、しかしに痛みが出てしまい止めてしまいました。

 冷静に考えますと左右の手にダンベルを持ち、前後に振りながら歩けば上体
は強引に捻られてしまいます。

ダンベル ウォーク


 当然、この捩れは一歩毎に膝を捻り上げています、結果
ダメージの蓄積になってしまいまた。

 従って私は「ダンベルウォーク」には
否定的です。

 そしてなによりも出先でダンベルが
邪魔になるのです。



  新しい筋力トレーニング

グリッパー

 そこで「グリッパー ウォーク」なるものを開発しました(大袈裟で申し訳御座いません)、これは一押しです。

 一種のアイソメトリック トレーニングの応用です。

 アイソメトリックスとは筋肉の長さを変えないで筋力を鍛える運動です。

 要は自分の対抗する筋肉同士で筋力を発揮させるものです。

 このトレーニングに必要な器具は市販されている「握力トレーニング用グリップ」一本のみです。

 簡単で安価でしょう、無論、携帯にもさして支障をきたしません。

 私はこのグリップ一本をポケットに入れて日常(デイリィー)ウォークに出ます。

 そして時よりこれを取り出しウォーキング中、以下の
4種類のトレーニングを各30回位を目安に行います。

@ 通常の握力運動(左右) A 胸の前辺りで両手の平でグリッパーの圧縮運動

B エキスパンダーのように引っ張る運動 C ダンベル運動のように肘を曲げグリッパーを胸脇に引き上げる、片手はこれに対抗するように引き下げる

  日常ウォークの中にこのトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか、正に「一石二鳥」でしょう。

 但し、「街道ウォーク」の際はこのトレーニングは止めましょう、胸の前で両手で拝むような仕草で歩いていては異様です。