アイテム

 日常のウォーキング、そして五街道ウォークに関するアイテムはそれこそ数限りなく有ると思います。

 ここでは思いつくままに解説してみましょう。

 そもそもアイテムとはあれば便利なモノを意味します、ですからこだわる部分でもあり、なによりもアイデア性が面白いと思います、どうか皆様のアイテムもお聞かせください。

 とりあえず季節に関係なく一年を通して利用頻度の高いアイテム、そして春夏秋冬季節ごとに使用するアイテムとに分けて思いつくままに解説してみます。


   ウォーキング メーター

万歩計を2個セットしたウォーキング用のベルト

 マズ、ウォーキングのアイテム中のアイテムは「万歩計」ではないでしょうか。

 私は常備2個の万歩計を身につけています。

 内1個は流したままです、10万歩で0復帰しますので、その都度記録をしておき、年間のトータルを出しています、ちなみに私は毎年平均約600万歩です。

 もう1個はウォーキング開始時にその都度0にリセットし、日常であればその日の歩数確認をします、そして街道ウォークであれば、宿場毎にリセットし直し宿場間の歩数を記録しておきます。

 これらの記録を自分のウォーキングの目安にしています、尚、この記録から色々な数値を割り出す方法は「ウォーキングの記録(データ編)」の章で詳しく解説します。

 各種の万歩計を使用してみましたが、今お勧めできるのは「オムロンHJ−80 TEKUMARU」デジタル万歩計です、カロリー計算等余計なものがなく、文字が大きく見やすいのです。

 万歩計を購入しましたら、所定の位置に取り付け、
通常ウォークを行います、この時、伊能忠敬の如く、歩数を1〜1,000まで数えます。

 1,000歩より
多くカウントされるようでしたら、「感度」のツマミを−側に、少なくカウントされるようでしたら+側にスライドさせます、これを何度か繰り返すうちに、1,000歩で1〜2歩の誤差にまで追い込めます、是非試してみてください。


   懐 中(路銀入れ)

小銭入れ(ウォレット)


 
街道ウォークをしていると以外に多用するのが小銭入れです。

 吸水を兼ねたドリンク飲料や食事等と使用します。

 コンパクトでフイット性のよい小銭入れは、JTで出している
携帯用灰皿です、口にバネのついているタイプかホックのタイプです、お試しあれ。




   サングラス


 サングラス、これはウォーキングの
必携アイテムです、紫外線の害が取りざたされている昨今、UVカットのサングラスは必需品です。

 サア、何を買いましょうか。

軽量なスポーツ用サングラス
その前にサングラスのもうひとつの効用を説明しましょう

 それはです、街道ウォーキングをしていると、何度も強い向い風に遭遇してしまいます。

 この強い向い風は、砂やほこりを舞い上げ目を刺します、これを
防護するのもサングラスの機能のひとつです。

 又、真冬の日光街道や奥羽街道でこの強く、冷たい向い風をまともに受けると、が止まらなくなってしまいます。

 これらを念頭においてサングラスを選択します。

 ジェット戦闘機の
風防(キャノピー)の様に曲面で構成されているポリカーボネイト製のスポーツサングラスは風さばきが良くベストと言えます。

 できましたら、もうひとつ購入しましょう、ひとつは無論、日差しの強い時のサングラス、もうひとつは向かい風の強い夜でも使用できる、透明か薄いイエローです、このイエローは若干、薄暮が明るくなります。色々と調べてみてください。

タッパウェアーのサングラスケース

 ついでにサングラスの保管にも触れてみましょう。

 サングラスを壊してしまう一番の原因はリュクの中の
圧死です。

 スポーツサングラスはレンズやツルが曲面で構成されている為、
市販のハードケースには収まりません、私のお奨めはタッパウェアーです。

 私の場合、タッパウェアーの蓋の中心をカットしてサングラスのサイズに合わせています。

 色々トライしてみて下さい。



  デイパック

必要にして最小最大限のデイパック

 「リュック」という言葉は多少大袈裟に過ぎます

 「デイパック」が適切です。

 このデイパックは決して「大は小を」兼ねません。

 
ウェアリングの章でご説明した通り、軽量且つコンパクトなウェアーを収納するだけですので、出来る限り、軽量且つコンパクトなデイパックをチョイスしてください。

 10リットル位のランニング用のデイパックはフイット性が良く選択肢のひとつになります。

 汗ばむような季節であればウエストバックが便利です。

 この季節はウェアリング自体最低限で済みます、デイパックでは背中に汗をかきますので、ウエストバックが便利なのです。

 当然、軽量且つコンパクトなウエストバックを探してください、この場合
ボトルホルダー付きがベストです(後述)。

6リットルのウエストバッグ 別売りのネット クッション性と通気性

 大きく重いデイパックやウエストバックは歩くごとに左右に振れダッチロール状態になります。

 この現象は
膝の関節を絶えず捻り上げることになり、相当なダメージを徐々に膝に与えてしまいます。

 日頃の早朝ウォークをしていますと、必ず私を追い抜いてゆく通勤ランナーがいました。

 背のリュックは大きく、それが左右にリズム正しくロールしていました。

 ある時、歩いている通勤姿の人に追いつくと例の通勤ランナーでした、思わず「今日は走らないのですか」と問いますと「膝を痛めてしまい、走れなくなってしまいました」と答えてくれました。

 一生懸命な人ほどダメージを受けてしまいます、良かれと思っていたことがアダになっては無念です。


  携帯電話

防水タイプの携帯電話 自作のホルダー

 「携帯電話」こんなに優れたアイテムもありません、いまさら説明の必要もありません。

 交通事故等の緊急連絡は言うに及ばず、遅れた仲間との連絡や旅館の予約等便利な代物です。

 但し、この
精密通信機器はウォーキング中の汗や雨に弱いのです。

 シッカリした防水ケースに入れるか、最近ヤット出て来た防水型の携帯電話に切換えてみたらいかがでしょうか。


※ 最近ドコモからも発売されていますが形状が大きいのが気になります。

季節別のアイテム 汗にまみえる夏


  キャップ

 陽射しの強い夏の必携アイテムはなんと言っても「キャップ」です。

左 サーモメイトキャップ 右 ゴアテックスキャップ

 無論ハットタイプでもかまいませんが、やはり前ツバの大きいキャップタイプに軍配が上がると思います(雨対策の項でご説明した通りです)。

 サア、ここでキャップの優れものアイテムを紹介しましょう、それは「サーモメイトキャップ」です。

 このサーモメイトキャップの裏地には、吸水材がセットされています、キャップ全体をザブッと水の中に入れ、サッと切って被ります。

 すると吸水材に吸収された水がゆっくりと、
蒸発してゆきます、この気化熱を利用するシステムなのです。

 もう長い間使用していますが、快適です、また同趣旨の「サーモメイトネック」もあります。

サーモメイトネック 後頭部と首を太陽の直射から保護

 これも同様に水に浸し、首に巻くものです。

 
首筋を冷やすと体感温度が下がります、夏場のウォーキングの最大注意点は「熱中症」対策です、十分な給水と体温調整に気をつけましょう。

 キャップの後頭部に覆いを取り付けましょう、「サーモメイトキャップ」には最初から付いている製品もあります。

 コットンの
バンダナを購入して、キャップとバンダナにホックを付け、取り付けます、こうすれば脱着が楽に行えます。

 東海道であれば街道は東西に走っている為、いずれの方向に向っても昼を境に陽射しは前面か後部に半日集中してしまいます。

 ですから全面のツバの大きいキャップが必要であり、
弱点である後頭部をバンダナでカバーするのです、これで後頭部が十分に保護できます、無論このバンダナも濡らして使用します。


  携帯用ボトル

 次は携帯用のボトルです、五街道ウォークに関して言えば、水筒が必要な区間はそれ程ありません、いたる所に自動販売機やコンビニがあります、しかし公園等の水場は意外と少ないのです。

 しかしながらこのボトルは飲料用だけではなく多種多様に使用するのです。

左 細口 右 広口のボトル

 それでは具体的に説明しましょう、数少ない水場があったら、顔でも洗い、ついでにボトルを満たしておきます。

 そして先ほどの
サーモメイトキャップが乾燥してしまったら水を補給するのです、まるで河童の頭の皿ですね。

 次に、このボトルは広口のタイプを購入してください、サイクリング用のボトルが利用できます、これは蓋にワンタッチの吸い口が付いています。

 サア、なんで広口ボトルなのか、簡単なことです、コンビニ等でを買って入れるのです。

 普通のキャップ(帽子)でも氷2〜3個を入れて被ると効果絶大です。

 そしてこの氷を入れたボトルをフェースタオルで包んでおくのです、もうお分かりですよね、そう、冷たい「おしぼり」が出来上がるのです。

この様に多種多様な応用が出来ます、是非試してみてください。



  背中はバッテン

 このアイテムに関しましては皆様共通とはいえません。

 私個人の問題です、夏場街道を歩いていますと、当然脇の下に汗をかきます。

ヒモの中間にゴムを入れて収縮性を持たせています

 この汗はいつの間にか塩の結晶を製塩してしまいます、結果脇が擦れヒリヒリです。

 苦肉の策で考え付いたのが「
(たすき)」です。

 細ヒモで十分です、脇の皮膚同士が直接擦れ合わなければいいのです、タスキによってウェアーを介在させます。

 夏場、街道で背中の
バッテンを見かけましたら、暖かく見守ってください、よろしかったらお声をかけてください。

 この脇の擦れより強烈なのが「
股ずれ」じゃないでしょうか、幸い私は経験ありません。

 良い対処法がありましたらご紹介ください、だれですか体重を落とせば大丈夫とおっしゃるのは。


  お宅セット

 真夏陽の街道ウォークではウエストバックもウットウシイものです。

 腰回りが暑くてたまりません、さりとて最低の装備は必要です。

 そこで私し、ノースフェースの
ボトルケースを利用しまして「お宅セット」を作ってしまいました。

お宅セットの解説

上中央 ベースの
ボトルケース

中央左より
多目的ボトル、バンダナ
キャップカバー
(黄)
シグナル
(後述)
軽量傘サングラス

下左より
サーモメイトネック
洗濯吊り用クリップ
大型クリップ
(たすき)、小型マグライ

この他に「
おしぼり用フェース
タオル
はボトルに巻き付けておきます
最後に
キャップを上からセットします。



寒冷対策アイテム


  グローブ(手袋)

 次は寒い季節にしましょう、「手袋」です、いくら寒くてもポケットに手を入れたままウォークする訳には行きません。

左からゴアテックス フリース コンパクト

 寒冷地ではなく、そこそこの寒さであれば、100円ショップやコンビニで入手できる小さな手袋が便利です。

 それは小さな子供用に見える手袋で、大人が手を入れるとそれなりに伸びるものです。

 丈が非常に短いので袖との
オーバーラップがなく使い勝手が良好です、フィット性が良いので外さずにメモなどがとれます。

 当然、これだけでは寒冷地では対応できません。

 この場合は
フリースの手袋の上にゴアテックス等の薄手のグローブを重ねます、寒冷地専用のグローブは感心しません、何故ならコンパクト性が劣るからです、いつでも装備は軽量且つコンパクトを旨としましょう。


  ネックゲーター

 寒冷地のベストアイテムを紹介しましょう、「ホカロン」ではありませんよ、でもこれも最強ですね。

フリース製のネックゲーター

 よく首筋を保温すると一枚ウェアーを着たのと同じ効果が得られるといいます。

 この
逆説(夏場)についてはキャップで説明した通りです、その様な意味で寒冷な時は首筋を保温します、「ネックゲーター」がそれです。

 アウトドアーショップに行けば各メーカーの製品が入手できます、構造はいたって簡単です、フリース地が筒状になったものです。

 これを頭からスッポリ被り首に弛ましておきます、効果絶大です。

  帽子やイヤーパッドにもなります、非常に軽量且つコンパクト、そして安価ですので冬場であれば常備、デイパックに入れておきましょう。

 以上、思いつくままに羅列してみました、「アイテムは必要な母」だと思います、皆様のアイデアお待ちしています。