コーミングの製作


【コーミングの切り出し】

本来、コーミングの切り出しはハル用部材の切り出しと同時期に行います。

コーミングを切り出し後の残り材がバルクヘッドやデッキビームになります。

コーミングは5.5mm厚合板4枚で構成されています。

天板にコーミングの原図を描きます。
【二種類のコーミング材】

スプレースカートを掛ける天板(5.5mm厚合板1枚)は下のリム材(5.5mm厚合板3枚)より1〜1.5mm程幅を広く切出します。

マズ、天板とリム材の外周を切り出します。
【内側の切り出し】

天板を含め4枚を重ね合せます。

内側の切り出し作業中に合板がずれないようにステープルないしクランプで固定します。

ジグソーのブレード(のこ歯)が入る穴をドリルで開け切り出します。
【切り出されたコーミング材】

上の3枚がコーミングのリム材です。

下の1枚がコーミングの天板です。
【コックピットを描く】

デッキが張り上がったら、リムの1枚をデッキパネル上のコックピット位置に曲げ付けて、リム内側をなぞってコックピットラインをデッキ上に描きます。

コックピット中央に開いている三日月状の空間はフォアデッキとアフトデッキのデッキキャンバーの曲率の違いによるものです。
【コックピットの切り出し】

描いたコックピットラインに沿ってジグソー等で切出します。


コーミングはタマゴ形が理想形です。

サイドを直線にするとスプレースカートが外れ易くなります。

逆に鋭角な部分があるとイザという時に外し難くなります。
【コーミングの積層】 

コーミング材4枚をコックピットに合せて現場積層します。

デッキカーブに見事に順応します。

この場合デッキには接着しません、階段状に硬化した積層面を整形してから接着する為です。

天板にクランプの締め跡(クランプマーク)をつけない為に木片を挟みます。
【コーミングの整形】

コーミング外側の積層段差にマイクロバルーンパテを充填します。

天板とリムにフィレットをきります。

硬化後整形します。
【コーミングの接着】

手持ちのクランプを総動員してコーミングをデッキに接着します。

一晩は硬化させましょう。
【コーミングの整形】

コーミングの外周にフィレットをきります。
 
内側の積層段差にマイクロバルーンパテを充填します。

硬化後両者を整形します。