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力強い軽量女性パドラー |
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フェアーなスターン |
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固定式スケグ |
シングルチャインカヤックの船型は直進性、旋回性、安定性に優れたポテンシャルを発揮します。
しかしながら軽量なパドラーが乗艇しますと、バウ及びスターンが浮き上がりチャインのエッジが効かず、バウを左右に振ります。
又、強靭な体力を持つパドラーがレーシング用パドルで強烈に水をキャッチしますと、エッジは限界を越えバウは左右に振られます。
そしてカヤックは強い横風や斜め後方から強い風を受けますと、バウが風上に向いてしまう風見鶏現象を起こします。
この風見鶏現象を簡単にいえば、カヤックの中心より後方に位置するパドラーに風圧がかかるからです。
この現象が現れますと、パドラーは風上側のパドリングに専念しなければならなくなります。
以上の問題を一気に解決するのがスケグです。
このスケグはサーフボードのフィンや弓矢の矢羽根、そして飛行機の垂直尾翼と同じといえば十分理解できるでしょう。
いささか不穏当な例になりますが、群馬県の御巣鷹山に墜落した日航機はこの垂直尾翼の欠損が引き起こした悲劇なのです。
機体後部の圧力隔壁が破損し、一気に噴出した空気圧が垂直尾翼を吹き飛ばしたのです。
垂直尾翼を失った日航機は水平方向のコントロールが効かず、尻を左右に振るダッチロール状態に陥ってしまったのです。
このスケグはいとも簡単に製作出来ます、材料は余っている5.5mm厚合板とガラスクロスとエポキシ樹脂そしてマイクロバルーンだけです。
取り付けたスケグが気に入らなければノコギリで切り取り、何度でも取り付けができます、これは自作の特権です。
それでは、バージョンアップにトライしてみましょう。
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@5.5mm厚合板から切出す |
A後端をエッジに整形する |
Bガラスクロスで全体を覆う |
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C鉄工ヤスリでカットする |
D鉄工ヤスリで接着面を削り出す |
Eスケグを接着、垂直に注意 |
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Fマイクロバルーンフィレットを切る |
Gフィレットをサンディング整形する |
H塗装すれば完成 |
百聞は一見に如かずとはこのことでしょう!
見事なトラッキング性能を発揮します。
結果スピードアップし、安定性も向上しました。
このスケグ、お試し下さい、お奨めです。
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