カヤックは波音を立てずに静寂(しじま)の中を進む、まるで水馬(みずすまし)のようだ、時よりこの静寂を破るのはウミネコの鳴き声だけ カヤックの原型はカナダ北極海の先住民族イヌイットが海での狩猟用に作った小船です。 イヌイット達はこのカヤックで、北極海の荒海の中でトドやセイウチ、はては鯨を追い回し、首尾よく射止めれば獲物を曳航して持ち帰りました。 この狩猟に使用されたカヤックは流木とアザラシの皮を組合せ、各自に合わせて作られ、極めて耐航性能、運動性能の優れた小船です。
こんにちのカヤックを大別しますと、リバーカヤックとシーカヤックの二種類に分けることができます。 リバーカヤックはその名の通り、川用のカヤックです、基本的には川下り用です、ヘルメットを被り、急流を自在に下る勇姿を時よりテレビのコマーシャル等で見かけます。 リバーカヤックは全長を短くし、スピードよりキビキビと進行方向を変えやすい回転性能に重点を置いて設計されています、それは川の急流に点在する岩や障害物を瞬時に回避する為です。 それに較べるとシーカヤックは細身で全長の長い船型でスピードと直進性に優れています。 自作する木製カヤックはよりイヌイットタイプに近いシーカヤックです。
このカヤックには多くの利点があります、思いつくままに列記してみました。 ●小型船舶免許等の資格は一切不要です。 ●ヨットハーバーや漁港等特殊な施設を一切必要としません、ビーチや桟橋から出航できます。 ●保管や移動が楽、車庫やベランダの屋根裏から吊るして置けます、移動にはカートップが可能です。 ●老若男女を問はず同じフィールドで遊べます、それこそ子供と年配者が一緒に遊べます。
海辺でこれ以上の遊び(スポーツ)はないでしょう、これ程素晴らしいカヤックであっても、もう一歩踏み切れない原因の一つは、やはりカヤックは高額だからではないでしょうか。 分かりました、なんとかしましょう任せて下さい。
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