京方面からの善光寺詣での参詣人は中山道洗馬追分から善光寺西街道(北国西脇往還、北国西街道)に入りました。 この善光寺西街道は松本の城下町を通過し、篠ノ井追分で善光寺街道(北国脇往還、北国街道)に合流します。 総距離は十五里三十二町(実測 64.7km)です、道中にはタフで楽しい峠が四つもあります。 今回は篠ノ井追分から洗馬追分に向けて、一泊二日の善光寺西街道の旅です。 JR篠ノ井線篠ノ井駅からは北陸新幹線に沿う、道筋をたどれば篠ノ井追分に到着出来ます。 それでは真夏日のお盆ウォークの開始です。
参道口に火の見ヤグラがあり、境内には二十三夜塔や二鶏が陽刻された石祠庚申塔等があります。
日本三所とは奈良、鎌倉の長谷寺観音のことです。
洗馬方面からは突当りのT字路を右折します。
宿並を進むと右手に浄光庵があります、元禄三年(1690)火災により廃寺となりましたが明和二年(1765)梅峰和尚が現在地の地蔵堂に居住し再興しました。
一本杉の根方には道標「右山みち 左いせみち」があります。
梨窪池の向かいには廻国供養塔があります、寛政九年(1797)の建立で天下泰平国土安全と刻まれています。
火打石茶屋は座敷内に火打石を取り込み、旅人は小石で叩き火花に打ち興じました。 並びに芭蕉句碑「をばすてはこれからゆくかかむこどり」があります。
舗装路は駐車場を抜け、ガードレールの切れ目から国道403号線に合流(白色矢印)します。
村境石の後方に北国西街道開鑿(かいさく)記念碑があります。 碑の脇からは眼下に馬場の池、夜ケ池とも呼ばれた聖湖が一望です。
食事は信州ポークヒレカツ定食(1000円)です、夏野菜サラダが添えられボリュームたっぷりです!!! 信州ポークの肉質は柔らかく、自然の甘味があります、最高です!!!!
洗馬方面からは右手の擁壁の間から土道の上り坂に踏み込みます。
お仙はこの亡霊の後を追い、翌朝峠道でお仙の遺体が見つかりました。 番場節に「峠ナア 恋しや清水の茶屋で 店にゃお仙が待っている」と唄われています。
水舟があり、今も清水が湧いています。 土道を下ると国道403号線に突き当たります。
この分岐点には中北道標「←聖湖11.2km/↓松本市四賀支所22.1km」があります。
この分岐点には標柱「道標跡 右うゑ田道 左せんこう寺道」があります。
先の右手のポスト脇に麻績村道路元標があります。 並びに造り酒屋であった大和屋があります。
しかし上杉景勝の攻めにより落城し、廃城となりました。
この分岐点には中北道標「←法善寺0.4km聖湖6.3km/↓立峠13.5km松本市四賀支所17.0km」があります。
麻績合戦に向う木曽義仲の疲弊した愛馬がこの坂を登り、笹を一口食べると元気を取り戻したといいます。
下井堀高札場辺りで市が立ちました。
並びの墓地前には文政三年(1820)建立の南無阿弥陀佛名号碑、二十三夜塔、文久元年(1861)建立の大日如来馬頭観世音等が並んでいます。
傍らには獅子の狛犬があります。
創業寛文五年(1665))銘酒山清の老舗蔵元です、残念ながら廃業しました。
陽が傾いた中をモクモクと歩くと左手の横道口に馬頭観世音があります。
日帰り入浴施設田屋温泉柊(ひいらぎ)の湯のスグ先を右折し、東条川に架かる西條大橋の渡詰めが本日の終点です! 今宵の泊は西条温泉とくら(素泊り6,800円 0263-66-2114)です、西条大橋からスグです。 隣には大きなショッピングセンターがあり、酒&肴の調達に好都合です。 信州は空気が澄んでいるせいか、かえって日差しが強烈です、ウェアーも体も塩漬け状態です。 温泉にユックリつかり、そして洗濯です。 洗物は乾燥機に入れ、その間一杯です。 陽が沈むと空気はひんやりとしてきます、快適だなー。
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