※ 諸街道の価格表は下段に掲載してあります。
そこまで五街道ウォークにこだわると言うのであれば、とりあえず最寄りの街道をチョット歩いてみるかと安易にトライしたとしましょう。 これでは信号の多さや車の排気ガスに閉口してしまい、早々にギブアップしてしまいます、同感です!。 確かにこれらの国道はおおむね旧街道(江戸期に整備され幕府の道中奉行が直接管理した五街道)をトレースしていますが、真の旧街道は微に入り細に入り国道と着かず離れずに存在し、山道や峠道では全く異にしている場合もあります。
正月恒例の箱根駅伝の実況中継の中で「選手が東海道の難所権太坂に差しかかりました」等の放送に接することがあります。 最近、五街道「家康は慶長五年(1600)東海道から順次街道の整備に着手」生誕400周年記念とウォーキングブームを反映して、街道関係の出版が多くあります。 ガイドブック的な本にはイラスト風の街道マップが掲載され旧所名跡や名物店等が色々と紹介されています、それこそ旅情を駆り立てる内容が満載されています。
しかし残念ながら大まかに描かれたイラスト街道マップでは街道を正確に歩くことは出来ません。
街道を歩いていますと、やはり同じ志で歩いている多くの人達とすれ違います、団体であったり中年の夫妻、はては一人旅の人達です、これらの人達は判で押したようにガイドブックに人差し指を挟んで歩いています。 しばらく歩くと人差し指で挟んでいるページを開き、じっと睨んで立っています、よくこの光景に出会います、そんな時、余計なお世話かもしれませんが、この先の道筋を説明することがあります。 歩き始めた頃、東海道の箱根路を正確にトレースしたく、地元観光協会に問い合わせをしたところ、こころよく、そして親切にも箱根路のマップをFAXして下さいました。 よしこれでOKと勇んで出かけました。 ところがFAXしていただいたマップでは木造橋を渡ると舗装路に出ず、土の小道を下り芦ノ湖に出るルートが示されていました、不思議な思いはしましたがそのまま進むとすぐに理解が出来ました、芦ノ湖畔のお土産屋さんが軒を連ねる所に出たのです。
簡略化された街道マップで歩いていますと迷道したのではないかと不安になることがよくあります。 こような時は地元の人に街道を尋ねることになります。 次にジイさんです、以前、掛川宿を過ぎ倉真川を渡り左に折れたのですが、どうも自信が持てませんでした。 迷道のひとつは曲がるべき分岐点を見落としてしまうこです、これが意外と始末が悪いのです。 甲州街道を甲府柳町宿から韮崎宿にむかう途中、竜王を過ぎ竜王新町の信号を斜め右に入るところを当時街道マップに信号名が入っていなかった為、うっかり見落とし、そのまま何の疑いも持たず進行してしまいました。 しばらくすると信玄橋に出ました、さすが甲斐は武田氏の地、信玄の名を冠した橋は見事と感心しながら橋を渡り始めようと思った途端、チョット待てよ甲州街道に信玄橋があったか、街道マップを確認したところ迷道が判明、戻りの足取りは重くなります。 東海道薩た峠を興津宿側に下ると往時を彷彿とさせる切通しがあります、ここを抜けると左右にお墓がありその先が工事中で道がありません(現在は舗装路になっています)、迷道してしまいました。
こんにち旧街道はそこかしこで鉄道、橋、道路、払い下げ等で分断されています。 このように街道が途切れている場所に遭遇した場合は視線を上げて見ますと解決することがあります。
現在入手できる街道マップのほとんどは書籍形態です、これを持って歩くのははなはだ不便極まりないと言えます。 又、地図自体の縮尺は小さく、道筋の道標になる目標は入っていません、それは無理のない話なのです、旧所名跡の歴史解説に重点をおいている以上いたしかたありません。 しかし旧所名跡等の解説は割愛されています、ある意味無味乾燥は歪めませんネ。
それではどの様な街道地図が理想なのでしょうか、簡単な事です。 誠に残念ながらこの様な街道マップは見当たりません、そこで私し、街道マップを作ってしまいました。
一日の行程が十里(約40km)としても「街道マップ」のサイズは折り畳んで高さ9cm、幅5.7cm、厚さ5mmのコンパクトサイズです、無論上記の条件は全て満たしています。 マップを折りたくない方は双眼鏡タイプがお奨めです、両端をロールし輪ゴムで止めるだけです。
※ 街道マップは完全な手作りの為、納品には1週間前後の日数を要します。
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